ぶらほわバタフライ





それは最悪な時間だった



あの日から大輝は外に出掛けるようになり、翔も無言で、凜や紫苑を始めとする下っ端くんたちは呆然としていた





「僕たち、これからどうなっちゃうのかな……。」





凜の呟きに、「大丈夫だよ。」と返せるほど、みんなまだ立ち直れていなかった



もちろん、私も



これほど歯がゆいことはないと思う



その時、私の電話が鳴った





「もしもし。」








〈クロ、遅くなって悪かった。
……準備完了したぞ。〉









これで……これでやっと動ける





「ありがとう。時間は?」



〈今日の夜19時と連絡してある。〉





時計を見ると、あと2時間





〈あとはお前らだけだ。
言っとくが、今でも認めたわけじゃねえからな。〉



「うん……分かってる。」





麓絽の電話を切り、みんなを見回す





「ねぇ。」





私の問いかけにゆるゆると顔を上げるみんな



これを実行するには、みんなの気持ちが1つにならなきゃいけない





「慧が抜けたことに納得してる?」



「してるわけないじゃん……。」



「……してない。」



「今でも慧は俺たちの仲間だと思ってるよ。」





最後に……大輝を見る





「俺の許可なしにREDMOONを抜けることは許さねえ。」





良かった……みんなを信じて





「なら、慧を救ってみない?」



「どうやって?」



「私は言ったはずだよ。
"どんな時でも何があっても、みんなと一緒に戦いたい"って。
私がみんなに聞きたいのは1つ。
慧をあそこから救う覚悟が……あなたたちにはある?」





今までみんなが見て見ぬ振りをしてきたこと



それに立ち向かう勇気があるか



きっとみんななら……





「もちろん、僕はいくよ。
今度は僕の番だから。」











「……慧がいないと静かで嫌だ。」





紫苑





「あいつには少しお説教が必要だね。」











「REDMOONを抜けるなら、俺をぶっ倒してからだ。」





そして大輝



そうだね



今のみんなならきっと慧を救い出せる





「じゃあ……行こうか。」





大切なものを取り戻しに