ぶらほわバタフライ




「この度は参加して頂きありがとうございます。
REDMOON長、藍羅大輝です。
そしてこちらが俺たちの姫です。

先代たちが守り抜いてきた伝統を、俺たちで壊してしまったこと申し訳なく思います。

ですが、俺たちにはこいつが必要だった。

俺たちがREDMOONとして前を向くために、こいつはいなくちゃならない存在だった。

だからどうか、こいつが姫になることを認めてください。」





あぁ……喋る前から涙が出そう



みんなが先代たちを裏切ってまで私をREDMOONに入れてくれたことが、本当に嬉しくて



でも、大輝だけに言わせちゃダメだ



私もちゃんと自分の気持ちを言って、先代たちに認めてもらいたいから





「八雲クロと申します。
丁寧な挨拶も、下に出る挨拶も、私には似合わない。
なので、1つ宣言をさせて頂きたいと思います。」





深呼吸をする



見渡すとみんなが私を見て頷いてくれていた



大丈夫



私にはみんながいる





「私は姫という立場でここに立っています。

しかし、私は守られるのがとても嫌いです。

女だからといって守られなきゃいけないというのなら、私は女であることをやめます。

だから、私を守ろうとしないで。

自分のことを犠牲にしてまで私の盾にならないで。

私は……どんな時でも何があっても、みんなと一緒に戦いたい。」





静寂が倉庫を包む



みんなから視線が刺さるけど、私から逸らすわけにはいかない



それだけの思いでここに誓ったんだから





「はっはっはっはっ!!!!」





大声で笑ったのは1番古い先代……つまり、このREDMOONを作った人





「お前さん面白いなぁ、気に入った!!
大輝もいい姫を見つけてきたな!!」



「ええ。いつも無茶ばかりして手に負えないところもありますが。」



「ちょっ、それどういうこと?
そんな人を破天荒みたいな言い方して!!」



「本当のことだろうが。」





大輝だって意地っ張りのくせに!!





「ぷっ、わはははっ!!」





誰かが笑ったのを合図にみんなが笑い始めて





「もう!!そんなんじゃないのに!!」



「じゃあ乾杯!!」





これが1番大変なパーティーの始まりだった