ぶらほわバタフライ




「大輝、久しぶりだな。」



「お久しぶりです。有真(アルマ)さん。」





私は大輝の後ろにこっそり隠れる



実は私……あまり初対面の人と喋れない……



この人が長だったのかな?



大輝と似たなにかを感じる





「写真がお好きなんですか?」





ビクッ



い、いつの間に……っ



ちゃんと大輝の後ろにいたのに





「……写真は、思い出ですから……。」



「思い出、ですか?」



「はい。
楽しい時や嬉しい時、悲しい時や寂しい時、その瞬間を収めてくれるのは写真だけです。
人の記憶は、永遠ではありませんから……。」





私が記憶をなくしたように





「あなた、面白いですね。」



「面白い、ですか……?」



「春(ハル)さん、こいつ人見知りなんでよろしくお願いします。」





この人、春さんって言うのか



それにしても大輝が助けてくれて良かった……





「大輝もうまくやってるみたいですね。」



「まぁそれなりに。
こいつの紹介は後でします。」





それからどんどん先代たちが来て、もう名前も覚えきれなくなるほど頭がパンクしかけたとき……




「みんな!!暴走怪我しなかった!?
何も問題起こしてないよね!?」





聞き覚えのある声に目を向けると……



……え……?な、なんで……



そこには、茜先生と……麓絽がいた





「麓、絽……?」



「悪い、隠すつもりはなかったんだが……。
俺、ここの副長やっててな。
だからあいつらの先代ってこと。」





麓絽がREDMOONの副長だった……?



そんなことあるの……?



だって私とシロ兄が麓絽に会った時はそんなこと……





「八雲さん……いいえ、クロちゃん。
麓絽に口止めされててずっと言えなかったけど……私、麓絽の奥さんなの。」





茜先生まで……



……あぁ、やっと辻褄がついた



茜先生にあんな学校を紹介する無茶ぶり



麓絽が保健室に入れた理由



みんなが茜先生をさん付けで呼ぶこと



全部に納得がいった





「頼まれたやつ、あとで話す。
とりあえずは楽しめよ、お姫様。」



「……うるさい。」





耳元で呟かれたからかいに文句を言いつつ、現実を噛み締めた