ぶらほわバタフライ




「そろそろ大通りに入ります。」





運転手さんの声で外を見る



外にはREDMOONの暴走を見ようと人が集まっていた



ネオンが輝く繁華街の中心で、今宵私たちはそれ以上の輝きを魅せる



今までこんなキラキラしているものを知らなかったなんて……





「まるで、違う世界にいるみたい……。」



「窓、開けてみるか?」



「いいの?」



「あまり顔は出すなよ。」





もっと……もっと近くでキラキラしているみんなを見てみたい



爽やかな風とそれに乗るみんなのバイク音



笑い声も歓声も、全ての音が心地いい





「大輝。」



「なんだ?」



「みんなすごくカッコイイ……。
暴走ってこんなに楽しいんだねっ!!」



「あぁ。」





大輝は手で自分の顔を隠しながら、また私の頭をぐしゃぐしゃと撫でる



なんで顔隠すんだろう……





「姫!!楽しんでますか!?」





車の近くを走っていた下っ端くんが話しかけてくれる





「うん!!みんなも楽しんでる!?」



「もう最高っす!!」





笑顔でいう下っ端くんたちに、私もつられて笑う





「……クロ、大丈夫?
大輝に何もされてない?」



「紫苑!!」



「おい、それはどういう意味だ。」



「……別に、そのままの意味。」



「紫苑!!すっごい楽しいね!!」



「……もっと楽しくなる?」





そう言って紫苑はバイクのシートをポンポンと叩く