ぶらほわバタフライ



それなのに私は……大輝になんて言った?



私は、どれだけ大輝を傷つけた?



外のみんなを眺めるその表情が、儚げで今にも消えてしまいそうで



消えてしまわないように大輝の手をぎゅっと握った



一瞬目を見開いてこっちを見たが、困ったように握り返してきた



大輝の困った顔なんて、初めて見た





「ねぇ……いつもそうやって隠してきたの?」



「なんでお前がそんな顔をする。
俺は何も隠してない。」





さっきの言葉はまるでなかったかのように振る舞う大輝



戻らないでよ……





「嘘つかないで。
さっきの言葉は大輝の本音でしょう?
せっかく言ってくれたのに隠さないでよ……。」





ねぇ、私はそんなに頼りないの?



こっちの世界に引きずり込んだのは大輝でしょう?



それなのに、頼りたくないって邪魔者扱いするの?





「いつもいつもすました顔して私たちの横に立ってるくせに……っ!
心の中ではいつも一人ぼっちだったの?」





そう思ってたことが悔しくて俯くと、なぜか涙が零れた



私は……大輝のこと何も分かってなかった



私が涙を流しちゃいけない



辛いのは大輝で、苦しいのも大輝なんだから









「なぁ。」





そっと優しく頬に手が触れる



どうせめんどくさいって思ってるんでしょ



促されるまま顔を上げると



……なんでそんな顔してるのよ……っ



微笑んでるくせに瞳は苦しそうで、私の胸もギュッてなった





「……お前も、孤独じゃないのか?」





そう言われた時、シロ兄が頭に浮かんだ



……そうだね



今の私の隣にシロ兄はいない



シロ兄がいなくなってから、私はずっと1人だ



でも、それは私の罰だと思ってるから