ぶらほわバタフライ




「雅ちゃん。」



「あ、お姉さん!!今日は何して遊ぶ!?」





あの日から、慧が来ない日を見計らって雅ちゃんに会いに来るようになった





「今日はたくさんお話しよっか!!」



「うん!!」





やっぱり慧と似てる



自分が辛い立場にいてもそれを見せないところが



それがきっと雅ちゃんの強さなんだね





「ねぇお姉さん。
雅ね、子供に見えるでしょ?」



「うん?」





だってまだ雅ちゃんは小学生だし、子供だと思う





「でもね、ちゃんと分かってるの。
このままじゃ雅の病気が治らないこと。
お医者さんが廊下で話してるの聞いちゃって。」





……そっか



雅ちゃんは私が思ってる以上に賢くて、自分をコントロールするのが上手なんだ





「手術すれば治る。
でも、今は出来ないんだって。
だから雅ちゃんはきっと治るよ。」



「お兄ちゃん、雅を傷つけないように隠してくれてるの。
いつもそうなんだよ?
お母さんがいなくなった時だってお兄ちゃんはずっと1人で……」





私の知らない慧の過去



そこには私の知らない2人の世界がある





「だから、お兄ちゃんの力になりたいの。
そのためには早く病気を治さなきゃいけないのに……」





そっか



慧の力になること、それが雅ちゃんを支えているものなんだね





「ねぇ雅ちゃん。
雅ちゃんはもっとわがままになっていいと思うよ?」



「わがまま?
……ダメだよ。
お兄ちゃんに迷惑かけられない。」



「慧はきっと雅ちゃんの願いをわがままだなんて思わないよ。
だってずっと雅ちゃんを見てきてくれたんだもの。
だから、慧の力になりたいって正直に言えばいいと思うよ。」



「……いいの、かな?」



「うん。私にもお願いごとしていいからね?」





雅ちゃんはもっと子供らしく甘えていいと思う



慧もきっとそれを望んでる





「雅ちゃんも慧も、私がずっと見てるから。
だって2人とも私のお友達だもの。」





2人が心からの笑顔を見せれるように



私も同じだったから



シロ兄がいてくれて嬉しかった反面、シロ兄に何かしてあげたいってずっと思ってた



恩返しがしたかった



今は出来ないけれど、せめて雅ちゃんの願いが叶うように





「大丈夫、私がなんとかしてみせるから。」