ぶらほわバタフライ




今日はいつも通り自分のベッドで目が覚めた



幹太さんと航さんに話を聞いていたことまでは覚えてるんだけど……



いつの間に戻ってきたんだろうなぁ



それにしても昨日聞いたあの話





「どうして覚えてないんだろう……。」





シロ兄のことも知ってた



幹太さんが語ったのは確かに私だったのにその記憶の欠片がどこにもない





「クロちゃん?」





もし、私の知らない私がいるとしたら



今の私は……一体誰?





「クロちゃ〜ん!!」



「えっ?」



「えっ?ってこっちのセリフだよ〜!
ずっとぼぅっとしてるし。
お陰でで先生にすごく睨まれちゃってるよ〜?」





先生……?



チラッと前を見ると女の先生が私を睨んでいた



あれ、なんか他の意味も含まれている気が……





「珍しいね。
お嬢さんがぼーっとしてるなんて。」



「……なんか、あった?」



「ううん。何にもないよ?」





私のことでみんなに心配かけるわけにはいかない



それに……何かあったのは私より……



横目で慧を見ると机に伏せていた





「なんかね〜?
慧も今日おかしいんだよ〜?
みんなどうしたのさ〜!!」





凜の明るさが虚しく響く



私は慧に何がしてあげられる?