ガッシャアァァァアン!!!
「お頭!!
敵対してる組が攻めてきやした!!」
こんな夜中に来やがって
「真白とクロは?」
「組員に守らせてます!!」
あの2人だけは、わしの命にかえても守り抜く
「お頭、向こう武器持ってやがる!!」
奇襲するだけあって用意周到か
だが神矢組を舐めてもらっちゃ困る
「神矢組に手を出したこと後悔させてやれ。」
抗争は苛烈を極めたが、こちらが優勢だった
「よぉ神矢の長よ。」
「お前は……」
「奇襲をしたにも関わらずしぶといのぉ。」
「当たり前だ。
わしらが負けることなど断じてありえん。」
「大した自信。さて……推して参る!!」
頭同士の争いは長く続いた
だが、神矢組は常に上に立ってきた
負けるはずがない
「グ……ッ」
「お前の負けだ。」
「さすが神矢組の長だけはある……か。」
「幹……ちゃん……?」
決して聞こえるはずのない声
後ろを振り向くと、真白がクロを守るように立っていた
なんでお前たちが……
「部屋に戻っておれっ!!」
こんな悲惨なもの、子供の2人に見せるわけにはいかない
それだけ2人の過去は重すぎるはずだった
だが、もう手遅れだった
「……みんな……ど……して、……血……?
……ッ……あ、あぁ……ぁぁぁあああっ!!!!」
部屋に充満する血を見て、クロの様子が変わった
頭を抱えてうずくまって叫び続けた
「クロ、落ち着け!!」
『……殺……す……何も、かも……っ!!』


