ぶらほわバタフライ



「お姫さんに好きって言われて照れてンのかァ?
外見通りお子様なンだなァ。」



「な……ッ!!盗み聞きはなしだって〜!!
ていうか、いつからいたんだよ。
しばかれたいの〜?
悠・く・ん?」



「あァ〜……ダルいから遠慮しとくわ。
ちなみに、"可愛いから好き"らへンからいたから。
それに、凜みてェな男の娘にしばかれるとか有り得ないわァ〜。
なァ?凜・ちゃ・ん?」



「幹部舐めないでほしいなぁ〜?
覚悟しろコノヤロー!!!」





あーぁ、鬼ごっこ始まった



でも、2人とも何だか楽しそうで良かった



パシャ



シャッター音に横を向くと、カメラを構えて凜たちを撮る慧がいた





「クロ、大輝が呼んではった。」



「あ、うん。分かった。」





いつの間にいたんだろう





「なぁクロ。」





慧は俯いていて





「堪忍な……。」





なぜ慧が謝るのか分からなかったけど、少し考えて理解出来た



私と凜が事件に巻き込まれた日から元気がなかった慧



ここ最近は少し避けられている気がしてた





「なんで慧が謝るの?」



「俺があの日、お前らと別れずに一緒にいておったら……凜があないな事になることも、クロに傷をつけることもなかったんや。」





ずっと後悔してたの?



私は何とも思っていなかったのに





「慧がそんなこと言うなんておかしいよ。
凜にはあの時間が必要だった。
悠とちゃんと話し合う時間があったから凜は今ちゃんと笑えてるの。
それに、私は何もされてないよ。
逆に、凜が過去と向き合うのを見届けられて良かったって思ってるし。」





そう言って笑うと、慧は苦笑いし返してきた





「今度は……今度はきちんと守ってみせる。」



「うん。」





過去はもう変えられない



だけど凜は乗り越えた



それによって得るものがあった



なら、今回はそれで良かったと思うの