「俺らは凜の過去に踏み込めなかった。
俺らと一緒にいる間も、コイツはずっと傷ついていた。
それを代わりにやってくれたのは、ソイツと……クロだ。
凜には、ソイツが必要だ。」
やり方は間違っていたけどな、と言った大輝
「……ハハッ。変わったヤツらだな、お前ら。
だったら……1つ頼みを聞いてくンねェか?」
「なんだ?」
「俺は……クロの下につく。」
……え……?
「お嬢さんの下って前代未聞じゃない?
お嬢さんに惚れたの?」
「ンな訳ねェだろ。
そのお姫さんは、俺と凜の恩人だ。
クロ。新が俺たちに残してくれたものを、今度は俺1人じゃなく深魁と2人で伝えていきてェンだ。
お前には、もう俺たちがすれ違わないように見守っててほしい。」
「私なんかでいいの……?」
「テメェが俺たちに教えてくれたンじゃねェか。」
風間の顔は最初の時と違って清々しかった
「REDMOONの姫。」
近づいてきた風間は、片膝をついて私に頭を垂れる
「数々のご無礼お許しください。
そして、俺と凜の道を示す道標になってくれませんか?」
"誰にだって人には言えないことがあるでしょ?"
倉庫で話した時に呟かれた凜の言葉
"俺は……自分の罪から逃げていただけだ……ッ"
苦しそうな表情で自分を責めた風間の言葉
2人のあんな表情を見ずに済むのなら……
「悠、よろしくね。」
私は何にだってなれるの


