ぶらほわバタフライ



「凜!?」





翔の焦った声に大輝の腕の中で振り向くと、凜が紫苑の腕の中で気を失っていた





「おい、凜!!大丈夫なんか!!」



「慧、そっとしておいてあげて。
きっと安心したんだよ。
やっと自分の過去と向き合えたんだから……。」





今までずっと1人で、誰にも言えずに、自分を隠し続けてきた



その分、心は比例してどんどん傷ついていった



だが、それは風間も同じ





「テメェが凜をこんなにしたんか?
答えろ……ッ!!」



「慧!!」





今にも殴りかかりそうな勢いで風間を掴みあげる慧





「そうだ……。俺が深魁をこンなにした。」



「だってそれは……ッ。」





お互いに誤解してたからであって……





「クロって言ったな。
俺はコイツらの仲間を傷つけたンだ。
その罰は受けなきゃなンねェ。」





そうかもしれないけど……



でも、それでも違うじゃないか……





「慧、離してやれ。」



「……チッ。」





大輝に言われ、渋々手を離す慧





「……おい。」



「……ンだよ。やるならさっさとやれ。」



「俺らの仲間にならねぇか?」



「……は?」





急な提案にここにいるみんなが驚いた





「どういうことやっ!!
なんで凜を傷つけたヤツなんか……っ!!」



「慧、気づかねぇのか?」



「な……にが……っ、」



「凜の顔見てみろ。」





紫苑の腕の中で眠る凜は、微笑んでいた



鎖が解かれて自由になったような……