「……許せなかった。自分が。
それを深魁に押し付けてた。
小さい頃から俺の横には新がいて、新のことなら何だって分かるって思ってたンだ。
なのに、行方不明になって……今度は死体で帰ってきやがッた時は呆然とした。
俺は今まで、新の何を見てきた?
新には助けてもらってばっかだったのに、俺は助けてやることさえ出来なかった。
だけど……コイツは違った。
手の届くところに、助けられる場所にコイツはいたのに……ッ。
幼なじみの俺じゃなく、コイツが……。
そう考えると、全てが深魁のせいだと思い込ンじまってた。
本当は分かってたンだ。
こんなのは間違ってるって。
深魁だって苦しンで、罪を背負ってンのに……俺の分まで復讐って形で背負わせるなンておかしいって。
俺は……自分の罪から逃げてただけだ……。」
風間は拳を握りしめてただ立ち尽くしていた
「風間は……新にとって大切なヤツだった。
新は、ちゃんとお前に助けられてた……ッ。」
そう言って凜は制服の内側から何かを取り出した
「渡す勇気がなくてずっと持ってた……。
もっと……もっと早く渡していれば良かった。
ごめんな……。」
「手紙……?」
封筒を受け取り、読んでいる間……風間は泣いていた
過去に桜の木の下で泣いたあの時の凜と同じように
「……クソバカやろう……ッ!!!」
新、君はすごいね
いなくなってしまっても、こうして宣言通り2人の背中を押している
もう2人は大丈夫だよ
きっと、これから先……新みたいに誰かを救って幸せを与えられるような存在になる
私が保証するよ
……君の代わりに
【悠(ユウ)へ。
まず、お前に何も言わないでいなくなること、本当に悪いと思ってる。
お前は小さい頃から俺をずっと支えてきてくれた、この世でたった1人の幼なじみだ。
どんなことも2人で乗り越えてきたな。
本当に感謝してる。
そして、その2人で乗り越えてきた時間の大切さを教えてやりたいヤツが出来たんだ。
凜って言うんだけどさ、そいつ「人が嫌いだ」って言うんだぜ?
お前も人だろって思わず突っ込んだわ。
人が嫌いなんてもったいないと思わねぇか?
俺と悠は2人で沢山の幸せを見て手にしてきたっつーのに。
だから、今度は俺が凜に幸せを教えたいんだ。
悠、お前は自分を責めるクセがある。
凜もだけど。
そんな時は自分を貫けばいい。
お前自身の幸せな未来に向かってひたすら歩けばいい。
離れていても、俺が背中を押してやる。
お前と過ごした時間は、俺にとってかけがえのない時間だった。
ありがとな!!】


