「そうだ……ッ、お前が新を殺したンだよ!!」
風間の叫びは虚しく響いた
凜にも罪があったんだ……
今の凜からじゃ想像もつかない残酷な過去
それは、凜の心に大きな傷を残した
「なんで……なんで新が死ななきゃいけねェンだ……ッ!!テメェが死ねば……ッ!!」
そう言いながら凜を蹴る風間の姿は、泣いているようだった
まるで駄々をこねる子供のように
「ガ……ハッ、ごめ……ん……。」
凜はただ謝り続ける
まるで、風間からの制裁を受けるのは必然であるかのように
「ねぇ。」
なぜ人はこんなにもすれ違うのか
「本当は……後悔してるんじゃないの?」
同じ想いを抱いているはずなのに
「……後悔……だと?」
なぜその想いを隠して、違う感情にしようとするのか
「あなたの話聞いてると後悔してる感じだったから。
新を助けられなかった自分に。
それって凜と同じなんじゃないの?」
吐き出さなければ何も解決しないというのに
「コイツと俺が……同じ?
ふざけンな……ッ!!」
「同じだよ。
自分の為にたった1人の友達を犠牲にしてしまった凜と、たった1人の幼なじみに何も出来なかったあなた。」
その後悔を罪とし、自らの心に鎖をした凜
その後悔を復讐に変え、凜だけでなく"自分"も傷つけた風間
「同じ後悔をして、2人なりの罰を今まで受けてきたはずなのに……何で一緒じゃないの?
今のあなたたちは……新を自分たちの足枷にしてるんだよ。
その人を幸せにしない思い出なんか、捨てた方がよっぽどいい。」
凜も風間も、新を大切に思っているはずなのに
新が残したものを2人は伝えていかなければいけない
2人がすれ違うことを新が望むはずがない


