永遠とも思える時間がただ流れた
俺はその間ずっと空を眺めた
身寄りもなく帰る場所もない俺は、あの日からずっと公園に来ていた
新と初めて出会った場所……
「……新……ッ、」
お前がいなくなって、これほど世界が生きずらいなんて思わなかった……
なぁ、俺はこれからどうすればいいんだよ……
「おい!!」
新と出会った時みたいに声をかけられた
後ろをそっと振り向くと、俺や新と同じくらいの年のヤツがいた
「お前が"凜"かッ!!」
…………ッ
「その名前を呼ぶな……ッ。
俺をそう呼んでいいのは、新だけだ……!!」
アイツだけ……新だけが……ッ
声をかけてきたソイツは、俺の胸ぐらに掴みかかってきた
「じゃあ、もうお前を名前で呼んでくれるヤツは誰もいないな……!!」
……誰も……?
「どういう……、」
「新は死んだ!!
新の家に警察が来たんだよ!!
行方不明で誘拐されてたんだってよ……っ。
警察行った時には、新なのか分からないほど顔も身体も……っ!!」
新が……死んだ……?
「新、なのか……?」
「新の持ってたもんが一緒に見つかったんだ!!
お前……ッ、新に何をした!!
新がいつもお前のことを話してた!!
ずっと……ずっとお前のことばかりだった!!」
ソイツの声はもう俺には聞こえていなかった
研究員たちが俺の解放の代わりに求めたのは……新の死だった……?
もし……そうだとしたら、誰が新を殺したかなんて明白だ
「俺が……殺した。
俺が……ッ、俺が!!!!」
「絶対許さねぇ……ッ!!
俺のたった1人の幼なじみを殺しやがって!!
お前に……新以上の苦しみを与えてやるッ!!」
そう吐き捨てて、ソイツは去っていった
残された俺には絶望と後悔だけが残った
「新……あら……た……ッ!!」
ふらふらとした足取りで手をついた先は桜の木だった
唇を噛み締める
新が死んだ……
俺を救ってくれたたった1人の友達が……
なら、そんな友達を殺した俺に生きる価値なんて……


