「今日は少しキツイと思うがこれも未来の為だ。」
手足を鎖で繋がれ、実験台に横たわった俺
スピーカーで流れてくる無機質な声の説明は、俺の耳には入っていなかった
「未来……か……。」
俺の未来など、ただの幻想に過ぎない
夢を見るだけ無駄
叶うことなど永遠にない
「始めるぞ。」
なのに……
それなのに……ッ
「ぐあ"ぁ"ぁ"ァ"ァ"あ"ーーーーッッ!!!!!!」
どうして今になって、新との日々が頭を駆け巡るんだ……
どうして……頭から離れないんだよ……ッ
「がァ"……ッ、あ"ァ"ぁ"ァ"あ"ーーッ!!!!!!」
電撃が身体中を走った
もう感覚はなくなりかけていた
でも……
「……あ……い……ッ、た……い……。」
無意識に俺の口から出たその言葉
もう1度会いたい
逃げてしまったという後悔をなくしたい
新に……ちゃんと伝えたかったなぁ……
"ごめん"と"ありがとう"を
「凜ッ!!!!」
幻聴かと思った
有り得ないと思った
だけど、俺を番号以外で呼ぶのは……1人しかいなかった
「……あ……ら、た……ッ……」
「そうだ!!俺だっ!!
おい、大丈夫かよ!?」
「な……んで……ッ、ここ……ッ……に……。」
「んなの後だ!!
とりあえず逃げるぞ……ッ!!」
身体に繋がれた機械をブチブチ引きちぎって、俺に肩を貸す新
俺よりも必死で、汗だくで
「凜!!
どっか隠れられる場所ねぇのか!?」
「あ……る……。」
そこは俺と明彦さんしか知らない場所
「案内してくれ!!」


