ぶらほわバタフライ




「No.4。そろそろ実験の時間だ。」





初めてここに来た時からNo.4という呼び名をつけられた俺



1回考えたことがある



自分がNo.4なら、もしかしたら俺の前に少なくとも3人はいるのではないかと



だが半年以上経った今でも、俺はそれらしき人に会うことはなかった



今となってはもうどうでもいいことだけれど





「今日はどんなことをする?
また痛いやつ?」



「今日は……痛いやつだ。」





あぁ、じゃあ今日は我慢しないとだ





「ごめんな。」



「明彦(アキヒコ)さんが謝ることじゃないよ。
俺は金でここに来たんだ。
その分はちゃんとやる。」





この明彦さんという研究員は優しい



俺の話だってちゃんと聞いてくれるし、逆に何でこんな所にいるのか不思議なほどだった





「お前は強いな……。」





強い?そんなことない



だって新に本当の事をずっと隠して、向き合うことも出来ずに逃げてきたのだから





「じゃあ、頑張れ。」





実験室に入る時、なぜかふとあの桜の木が頭に浮かんだ……