ぶらほわバタフライ




(凜side)



深魁凜






親に捨てられ、
孤児院でも見放され、
挙げ句の果てに研究所でモルモットにされ続けた醜い少年






それが"僕"という仮面を被り、仲間に隠し続けてきた深魁凜の本当の姿






いわば生まれた時から"俺"は負の塊であり、負の連続だった






何のために生まれてきたのか






いや、何で俺は生まれてきてしまったのだろう






ある日、母だった人は言った






「あなたは私のために生きるのよ。」






それは俺を使って金を得るため






ある日、園長だった人は言った






「貴方を犠牲にしてごめんなさい。」






それは俺を売って孤児院を存続させるため






ある日、研究員だった人は言った






「お前は誰にも必要とされなかったんだよ。」






それは俺のこれまでの人生を一言で表したもの






もういいんだ






俺の人生は初めからそんなものだったんだ






俺からどんなに求めても、誰も何もくれない一方通行






だったら、俺は何も求めなければいい






適当にヘラヘラ笑って場をやり過ごして、誰の中にも踏み込まず誰にも踏み込ませず






いつの日か、"僕"という新しい人格を作るようになった






俺はもうただの人形と化した……