No.2
それがある場所で付けられた私の名前だった
シロ兄はNo.1と呼ばれていた
元の名前は……もう覚えてない
私が生後間もない頃両親は交通事故で亡くなり、私とシロ兄は知らない誰かに引き取られた
私たちはそこで、昼夜問わず色んな事をした
身体中にシールを付けられたり、機械のコードでいっぱいになる時もあった
痛かったり優しかったり、その日によって様々で
それが何の意味があるのかも知らないで、無垢な私たちは流れゆく日々を過ごした
私たちはその籠を飛びだし外に出た
だけど外の世界は私たちには辛く重くのしかかった
その行く末に辿り着いたのは神矢組で
あの抗争がきっかけで私たちはまた外の世界をさまよった
そして気づいた時には、私の隣にシロ兄はいなくなっていた
私はこの世界で一人ぼっちになった
……あぁ、そうか
私たちは最初からおかしかった
私たちの命は始めから私たちのものじゃなく、この世界のために作られたものだった
そう理解した時には、もうすでに戻れなくなっていたことを思い出す


