ぶらほわバタフライ




「久しぶりだね、大輝に送ってもらうの。」



「あぁ。」



「今日は大変だったね。」



「ガキばっかで困るけどな。」





テストが終わり勉強から解放されたことから、倉庫ではパーティーじみたものが始まって



まぁそこは予想通りみんな勉強が好きではなくて



だからそうなるのもある程度予想はしてた



主に凜と慧が主催だったけど



でもやっぱり大勢で何かするのは楽しくて時間を忘れるくらいだった





「いつも通りのお祭り状態だったね。」



「あれを誰が片付けるってんだ……。」



「大輝がしてあげれば?」



「俺はそもそも散らかしてねぇ。」





そう言いながらも小さく笑っているのが見えた



大輝は人の上に立って大人っぽいけど、こういうのが垣間見えるのはちょっと嬉しい



みんなと同じ高校生なんだなって思うから





「何笑ってるんだ?」



「ううん、別に。」





あぁ、やっぱり今が一番楽しい



この時間は忘れたくない



その時、急に大輝が立ち止まって私を背中に隠した





「大輝?」



「隠れてろ。」





大輝は暗闇をただ一点に見つめている





「あぁ、やっぱり見つかったかぁ。
まぁさすがっていう感じではあるけどさ。
でも、ちょっとガッカリだなぁ。」





声が聞こえると同時にその人は姿を現した



見たことない子だった



闇と同化しているような、そんな雰囲気の子だった



でもその子を視界に捉えた瞬間、大輝の纏う雰囲気が変わった



学園祭で拓斗と会った時よりも……鋭く尖る気配