テスト当日
朝から教科書を見ながら歩く生徒がちらほら見える
もちろん私の横にいる2人も
「あ〜なんで1限から数学なの〜っ!!」
「その後は全部暗記もんやしな……。
終わる気ぃしかせえへん。」
「終わったら……どうなるか分かってるよね?」
凜や慧は当たり前だけど、なんだか翔も少しやつれている感じがする
よっぽど力入れて教えたんだね……
「クロは大丈夫なのか?」
「そういう大輝は?」
「俺は別に適当にやれば何とかなる。」
そういって欠伸をした大輝
うん、まさに2人とは正反対な感じ
すると、急に顔を覗き込んできた大輝
「な、なに……?」
「隈。お前、そんなに徹夜してたのか?」
私の目元を指で優しくさする
「う、ううん。
ちょっと考え事してて……。」
「あんまり無理すんじゃねぇ。」
何も言わずにポンっと私の頭を撫でる大輝
「ありがとう。」
罪悪感がぐるぐる回る
結局昨日はあんまり眠れなかった
情報屋さんの言葉がずっと頭の中で繰り返されて
いくら考えても分からないのは分かっていた
けれど、それでも考えずにはいられなかった
あれからメールも来なくなった
なんだったんだろうな……


