ぶらほわバタフライ




「いらっしゃいませ。
今日もいらしたんですね。」



「今日も……来てないみたいですね。」





バーテンダーの方は店長さんのようで、情報屋についても知っていた



店長さんも滅多に会えないらしく、来たら真っ先に連絡すると言ってくれた





「そうみたいですね。
今日もギリギリまで待たれますか?」



「そうします。」





あれから閉店ギリギリまで待たせてくれるようになった



それでも来る日はなくて



本当にたまにだなぁと半ば諦めかけていた





「今日はあの人たちいらっしゃらないんですね。」



「あぁ、由樹さんと燐理さん残業らしいですよ。
明日になったら疲れた顔していらっしゃると思います。」





あの2人は常連らしく、店長さんとも友達のような関係だった



私たち4人は色々な話をした



2人が夢に見る人の話とか仕事の話とか、私の他愛ない話も



店長さんはいつもニコニコして聞いてる



繁華街にあるこのお店は、やっぱり時間の流れが違うような気がする



外の喧騒も男女の声も何も聞こえない



ここは繁華街で唯一落ち着く場所



そんな感じがした



店長さんはミルクティーを出してくれて、今日も私の話に耳を傾けてくれる





「その2人は勉強が苦手なんですね。」



「はい。
頭良い子がスパルタで教え込んでます。
留年回避するためだって言ってました。」



「じゃあ2人には甘い物をあげたらいいですね。
脳の働きが良くなるって言いますから。」



「そっか……。
テスト当日に板チョコたくさんあげれば……」



「それは多分鼻血出して終わりだと思いますよ。
適度な量がありますからね?」



「ふふっ、そうですね。」





凜と慧に話したらきっと自分からばりばり食べてそう