その言葉に、私は憤りを覚えた
だって今の言葉は……今までの翔を否定することだから
誰かをを裏切ることを翔が苦しまないわけがない
だって慧が特攻隊長なのが危ないと言った時、翔は悲しい顔をしていた
それでも悟られないように、必死に自分を作って
私たちの一歩後ろに下がって私たちを見守っていてくれていた
それはきっと翔の優しさで
「翔が……どんな気持ちで今まで過ごしてきたか、昴くんには分かるのっ!?」
「お嬢さん、昴に責められるのは覚悟してたんだよ。」
「よくないっ!!
さっきの話を聞いて本当は分かってるのに……っ!!」
「……っ、」
翔がやっと話してくれたのに……昴くんが本当の気持ちを伝えなきゃ何も意味がない
私は……自分が不甲斐ないと思った
REDMOONの姫になる時、私はみんなを守りたいと言った
誓ったはずなのに
私は近くにいた人の苦しみさえ、いつも分からない
凜の時も慧の時も……そして今回も
翔は……いつだって目が合うと微笑んでくれた
その微笑みの裏にたくさんのものを抱えて
だけど……悲しい顔をする時もあった
みんなにバレないように
そっと俯くんだ
きっと自分を罰し続けていたんだと思う
「ごめんね、翔。
私は……翔のこと何にも分かってなかったんだね。
よく……頑張ったね。」
「……っ」
許されると思っていなかったんだろう……
翔は目を見開いて……そっと涙をこぼした
きっと、翔が思っているよりも苦しかったんだ
自分のことよりみんなのことを思って行動してくれるからこそずっと隠れていた辛さや苦しさ


