ぶらほわバタフライ




「これがBlue skyを抜けた理由と、REDMOONに入った経緯だよ。」



「それ……大輝は知ってるの……?」





本当にあなたという人は……優しすぎたんだね





「大輝だけが知ってる。
REDMOONに入る前に伝えたんだ。
もう……もう二度と誰かを傷つけないように。」





それでも大輝は翔を信じてここまできた



きっと翔の内側にある苦しみに気づいていたから





「……なんで……言ってくれなかったんだよ……っ!!」





昴くんの瞳からは涙が零れていた



ずっと知りたかった真実を知れて……きっと心がぐちゃぐちゃになってるんだ



悔しくて、悲しくて……



届いたんだ



翔の思いが……





「言えるわけない。
言ってもどうにもならなかったんだ。」



「そんなこと、やってみなきゃ分からなかったでしょ!!」



「分かってたんだよっ!!
俺とお前の2人で何が出来たっ?
涼を救えたか!?
Blue skyを守れたか!?
俺たちは……夢を見てたんだよ……っ。
俺たちが何でも出来るような世界を作ってただけだ。」



「……っ」





でも……2人は双子で、とても似ている



きっと……2人が逆の立場だったとしても、同じことをしていたと思う



自分を犠牲にしてでも大切なものを守りたくて



頼ってもらえることが出来なかったのが悔しくて



だから……あれがあの時出来る最善の策だったのだと……2人とも分かっているはず



それでも、失ったものがあることには変わりない





「俺は……昴みたいにはなれない。
涼と昴を守るには、あの道しかなかった。」



「だったら……僕のことなんて守ってくれなくて良かった……っ!!」