ぶらほわバタフライ



俺たちは負けない



だってここは、俺たちの世界だから



誰にも邪魔されるわけにはいかない





「なら、試してみるかー?」



「望むところです。」





そう言って俺たちの喧嘩は始まった



先輩に喧嘩を教えてもらっていた頃は必死だった



だけど、今この状況で言えることはただ1つ



教えてもらった分、それだけ先輩の喧嘩を見てきたということ



だから……





「ここ、がら空きですよっ!!」



「ガ……ッ、やっぱ見込んだだけはあるな。」



「先輩には本当に感謝しています。
あなたが俺に喧嘩を教えてくれたお陰で、こうして大事なものを守るために戦える。」





それを機に、攻め込む



早く終わらせて涼の方に加勢しにいかなければ



俺が……俺が守るんだ



ここにいない昴の分まで、昴が好きだったこの場所を



だって俺はお兄ちゃんだから





「確かにお前はこの短期間で強くなった。
だが、それは……ただの偽物の強さだ。」



「……何言ってるんですか?」



「お前の相棒はそろそろ堕ちるところだなー?」





言葉の意味に気づき、とっさに涼を見る



俺が見た時には、先輩が涼の耳元で何かを囁いていた



そしてその瞬間、涼の力が抜けて先輩に吹き飛ばされていた





「涼っ!!」



「喧嘩の最中によそ見とはいい度胸だな!!」





気づいた時には、先輩は俺の懐にまで潜り込んでいて



とっさに両腕でガードするが、モロに入って涼のように吹き飛ばされた





「ガ……ハッ」





身体中が悲鳴をあげている





「ハァ……ハァ……くっそが……っ!!」



「お前はそこで見てろ。
お前の大事なものが傷つく様を。」



「涼!!逃げろっ!!!」





俺の視界には、遠くで倒れている涼が見えた



そして、鉄パイプを持った敵たちの姿も





「涼っ、涼ーーーっ!!!!」