(翔side)
あの日は昴が追認試験だったため、俺と涼で先にBlue skyへ行った
その頃は涼が長、俺が副長、昴が幹部と、次のBlue skyを担う候補生として過ごしていた
「昴のやつ、なんで英語だけ出来ねぇかなぁ。」
「昴は英語と国語が苦手で、数学とかは得意だよ。
で、俺はその逆だからいつも教え合ってる……はずなんだけどね。」
「ははっ、昴らしいわ!!
それにしても、翔と昴って本当に仲いいよな。
俺も兄弟とか欲しかったなー。」
何言ってるんだろう
「涼だって俺たちにとってはそういう存在だよ?」
涼がいなければ、俺たち双子はこうしてこの世界を知ることはなかった
俺はここが好きだ
自分の存在意義を見つけられる気がしたから
あったかい仲間に囲まれて、横には昴と涼がいて
2人と力を合わせれば何でも出来る世界
そんなこの場所が……大好きだった
「へへっ、そっか……。そうだよな!!」
「なんか耳赤いけど大丈夫?」
「あ、赤くないわ!!」
あたふたしている涼を見てると飽きないなぁ
「今日はどんくらい潰してやろうか!!」
「昴が来てからだね。」
「分かってるよ、抜け駆けはしねぇよ。」
倉庫にきてから少しして、俺は違和感を覚えた
「涼……今日なんか変じゃない?」
「あぁ、いつもより人が少ねぇ気がする……。」
他の人はあまり気にしていないみたいだったけど、俺たちはおかしいと思った
「今日は幹部みんないない日だったよね?」
「そうだ。どうすっか……。」
あと少しで始まる抗争について傘下と話し合いに行っている
「何もなければいいんだけど……。」
そんな俺の願いは、すぐに崩れ落ちた
ガッシャアァァァアン!!!
とつじょ響いた音に、俺たちだけじゃなく他の人たちにも緊張が走る
「ははっ、お前たちちゃんとやってるかー?」
入口にいたのは俺たちの先輩2人で、それを見た時みんなが安堵した
「びっくりしたじゃないっすか!!
驚かさないでくださいよ!!」
涼も同じだった


