ぶらほわバタフライ




「翔が……Blue skyにいた……?」





だって翔はREDMOONの副長で……



誰もそんなこと一言も言ってなかった



じゃあ……なんでREDMOONに?





「そうだよ。
僕と兄さんはBlue skyに入ってた。
それが……急に姿を消した挙句、敵であるREDMOONの副長になってるなんてね。
これを裏切り者って言わなくてなんだって言うの?」





昴くんの問に、誰も答える人はいなかった





「……ねぇ、黙ってないで何か言ってよ兄さん。」



「……ごめん。」



「だから、そんなことが聞きたいんじゃないの。」



「……うん、ごめん。」



「そうやって……ごめんごめんっていつもそうじゃんっ!!
逃げないでよ!!
兄さんはあの時だって謝ってたじゃん……っ!!」





辛い……



見てるのが、辛い……



翔は俯いたまま昴くんを見ようとせず



昴くんはそんな翔に苦しそうな顔をする



お互いが……全然相手を見ていない



ただ言葉をぶつけて……それを当然のように受け止める



きっと昴くんは翔のことが嫌いなわけじゃない



ただ……知りたいんだ



この2人を変えた日に何があったのか





「翔……。」



「……お嬢さん。
これから話すことを聞いたあと、1つお願いを聞いてもらってもいいかな……?」



「……私に出来ることであれば。」





その願い事がどんなものかは分からないけれど、私はそれを受け止めなきゃいけないんだって思う





「やっと話してくれるようになったんだ?
"意識不明の重体"だった涼を置いて逃げるようにBlue skyから抜けたあの日のこと。」