でも……っ!!
「兄弟でしょうっ!?
どうしてこんな……っ!!」
「兄弟?……ははっ、笑わせないでよ。」
急激に昴くんの纏う雰囲気が変わった
冷たくなって……翔を睨みつける
「昴、俺はREDMOON副長だよ?
ここで全員潰すことなんて簡単だけど?」
「はっ、兄さんにそんなこと出来るの?
姫、どうなっても知らないよ?」
「……チッ」
また……また私が迷惑かけた
どうしていつもこうなっちゃうの……
翔はされるがまま拘束されてしまった
「お嬢さんのせいじゃないよ。
だから……そんな顔しないで?」
こんなことになっても変わらず接してくれる翔に、胸が締めつけられる
「ねぇ、さっき姫は言ったよね?
"兄弟なのに"って。
でも……少し勘違いしてるよ。」
「勘違い……?」
「そう、だってこの人は……「黙れっ!!」」
私は、この時初めて聞いた
翔の必死な顔を、荒らげた声を
「お嬢さんには何も関係ないっ!!
これ以上喋ったら……」
「喋ったらなに?
誰に向かって言ってるの?
この子は姫なんでしょ?
だったら、隠し事なんていけないことじゃないの?」
翔が何かを必死に隠したがっているのは分かっていた
翔は黙り込む
唇を噛んで悔しそうに
「ねぇ、姫は知ってる?
兄さんはね、裏切り者なんだよ。
REDMOONにとっても……Blue skyにとっても。」
翔が……裏切り者……?
翔を見るけど、翔は俯いたままだった


