ぶらほわバタフライ



「僕の部屋だから気軽に座って。」





気軽にって……



それも何かの作戦?



じっと昴くんを見つめるけど、昴くんは困った顔をした





「別にどうこうするつもりじゃないよ、ほら。」





促されて渋々座る





「まず、ここはBlue skyの倉庫だよ。
今日はほとんど幹部たちが出払っていて僕しかいないけど。」





少し安心した



拓斗がいないことに





「安心した?」





かけられた言葉にドキッとした



昴くんは……一体どこまで分かっているんだろう





「まぁいいや。
それで、姫がここにいる理由はね……兄さんを誘き出すためなんだ。」





翔を……誘き出す?





「直接会えばいいじゃない。
それに、今日は私1人だったはず……、」



「いいや、違うね。
姫は1人じゃなかったよ。
なぜなら……「お嬢さんを返してくれない?」」





聞こえるはずのない声に振り返ると、翔がいた





「翔……なんで、ここに……っ?」



「凜に吐かせたんだよ。
そしたら今日は1人でショッピングモールに行ってるって言うから、邪魔しないようにと思って遠くから見てたんだけど、急にいなくなるし探してて遅くなっちゃった。
ごめんね、お嬢さん。」





微笑んでいる翔だったけれど、瞳は笑っていなかった





「で、これはどういうこと?
説明してくれるよね?」



「もちろんそのつもり。
だけど、その前に1つ。
兄さんは少し拘束させてもらうよ。」





そう言うと、翔の後ろから下っ端が現れ、翔を押さえつけた





「な、なんで翔をっ!?」



「何言ってるの?
REDMOON副長を野放しにしておくわけないでしょ?」