『起きろ……っ、』
誰かの声が頭に聞こえる
『おい、クロ。』
一体あなたは……誰?
でも、なんだが、とても懐かしい気持ちになるのは……なんでだろう
『誕生日会行くんじゃねぇのか?』
私はそこで目が覚めた
そうだ、誕生日会……っ!!
動こうとしたけど、手足が拘束されていた
また捕まったのか
「そんなことより、今は……。」
外が見えるところ……あった
部屋の隅にあった小さな窓はまだ少し明るかった
「良かった……まだそんなに経ってないみたい。」
早くここから出なきゃ
でも、まずはこれを切らなきゃ……
その時、部屋の扉が開いた
「起きたんだ?」
その声に振り向く
「や……なん、で……?」
どうして……
「ちょっと待って、動かないでね。
今切るから。」
そう言って私の足の拘束を解いてくれる
私の手を引いて立たせてくれる彼
「部屋、移動しようか。」
「どうして……?」
なんであなたは私をここに連れてきたの?
「……浅葱 昴……。」
私をここまで連れてくるように指示したのは、浅葱昴だった
「なんでREDMOONの姫が僕の名前を知っているのかな?
兄さんから聞いた?
僕が有名だから知ってた?
それとも……僕たちは会ったことがあるのかな?」
昴くんは……翔に似て策士だ
きっと昴くんは気づいている
学園祭で会ったクロハが私だったことを
「どうして私をここに連れてきたの?」
「その経緯も含めて説明するよ。こっち。」
そういって昴くんが連れてきたのはソファとテーブルがあるだけの部屋だった


