ぶらほわバタフライ




(慧side)



カーテンの間から覗く光に目を開けた



そこは見慣れた部屋で、いつここに帰ってきたのかも分からない



それよりも……



俺は視線を横に向ける



俺の寝ているベッドに寄り添って寝ている奴は、心地良さそうに寝息を立てていた





「チッ、何でここに……。」





俺は今でもこの女がREDMOONにいることが気に食わない



あの時は大輝の主張を尊重して何も言わなかった



だが、俺はきっと紫苑以上に反対している



女はこんな世界にいるべきじゃない



俺らの戦争に無闇に立ち入ってはいけない





「さっさと消えてくれはったらええのに……。」



『そんな迷った拳じゃ俺には届かねぇヨ。』





昨日のghostの言葉が頭をグルグルと回る



人の核心をつくような言葉に心底苛立つ



何も知らねぇくせに



迷ってんのなんか、とっくに分かってんだよ……ッ



それを初めて会った奴に見破られるのは癪だ





「俺はあん時から何も変わっとらん……。」



「ん……、あれ……。慧、起きたの?」



「何か迷惑かけたみたいですまんなぁ。」



「朝来たら慧が傷だらけで帰ってきたとか言われるし驚いた。」





安心した表情を見せるクロに少し罪悪感を感じる



そんな瞳で俺を見ないでくれ



心配される程の人間じゃない





「慧起きた〜?
大輝が話聞かせろだって〜。」



「分かっとる。今行くわ。」





俺はクロの方を見ずに部屋を出た



その先には幹部全員が座っていて





「で、どうしたんだ。」



「昨日、繁華街歩いとったらghostに会ったっちゅーだけや。」





ghostの名前が出た途端、全員の表情は強ばった





「何でまたghostなんか〜?」



「だからたまたまって言うとるやろ。
力試しに喧嘩吹っかけたんやけど失敗やったなぁ。」



「……バカ。」



「紫苑は黙っときぃ。」





バカなのは俺が1番理解している



ghostとは会うこともあまりなく、対立している訳でもない



あれは俺たちREDMOONとBlue skyの中立にいる



だからまぁ問題にはならないはず





「次からは気をつけろ。」



「せやな。」





大輝の言う事は聞いておくに越したことはない