ぶらほわバタフライ










今日の風はやけに強い



場所は繁華街を奥に進んだ路地裏



走る足音だけが響いていたが、段々と他の音が耳に入ってくる



人数は4人か



降りようか



建物の屋上から飛び降りた





「な……っ、テメェ誰だ!!」



「お、俺……コイツ知ってる!!
前に喧嘩してる奴らボコボコにしてんの見た……っ!」



「まさか、繁華街に住み着いてるって噂の……ghost!?」








ghost








この街にある1つの都市伝説







伝説が作りし副産物







『へぇ……俺のこと知ってんのか?』



「狐の仮面にそのマント……。」



『あぁ。お察しの通り俺はghostだ。
で、テメェらは1人を囲んで何してるわけ?』





3人の男が囲んでいるのは、制服を着た学生
少し3人が焦り始めた





「べ、別に何もしてねぇよ!!なぁ!?」



「そ、そうだ!!」



『何もしてない、ねぇ……。』





横目で学生を見れば、殴られたであろう傷が所々についていた





『そいつ傷だらけじゃねぇか。
本当に何もしてねぇのか、おい。』





ghostが声を低くすると、3人は怯えていた





「う、うるせぇ!!おい、やるぞ!!」



「うらあぁぁぁあ!!」



『テメェらに俺は倒せねぇ。』





ghostは三方向から来る手も足も全て避け、1発ずつ殴り返す





『少なくとも1発で気ぃ失う奴は相手じゃねぇなぁ。』





既にghostの声は気を失っている男たちには届いていなかった。





「あ、あの、ありがとうございました!!」





学生は丁寧に頭を下げた





『気にしなくていい。
それより早くここから離れな。』





走り去っていく学生の背中を見送る











『隠れているヤツ、出てこいよ。
それとも……俺が無理やり引きずり出してやろうか?』





次から次へと繁華街は本当に騒がしい





「なんや、俺がおるの分かっとったんか?」





建物の影から出てきたのは……REDMOON幹部、五十嵐 慧





『何の用だ。ghostを潰しに来たのか?』





五十嵐はマヌケな顔をしたあと、不敵に笑った





「そんなんちゃうで。
たまたま通りかかっただけや。
せやけど……アンタを潰すんも良いアイデアやなぁ?」





そう言うと、戦闘態勢を見せる五十嵐



五十嵐の心を汲み取ることなくghostは呟いた





『お前みたいな奴が俺に勝つなんて100年早い。』



「言ってくれるやないか……ッ!!」





流石はREDMOON幹部



これならそこら辺の不良など相手にもならない勢い




『だが、そんな迷った拳じゃ俺には届かねぇよ。』





ghostは飛んできた拳を受け止め、引き寄せた所に1発ぶちかます





「ん……だよっ、俺……は、ま……だっ」