〈じゃああとは頼んだぞ。
しっかりそいつの身体守れよ。〉
『分かってる。サンキューな。』
どんどん崩れていくおっさんの表情を見るのは楽しいなぁ?
さぁ、最後にその表情……ぶっ壊してやるよ
『そしてその3。
これがおっさんにとって一番の間違いだ。』
「例えお主らが策を練っていたとしても、お主らのこの状況は変わらんぞ!!」
『そう、"それが"間違いなんだよ。
てめぇの間違いは、
"俺がいることを考えなかったこと"だ。』
きっとおっさんは知ってるはずだ
この街にはびこる……縛られ続けているあの話を
俺はフードを少し外し、おっさんにも見えるようにする
このどす黒い血のような赤に染まった瞳を
『なぁ、考えなかったのかぁ?
俺が"こちら側"にいる可能性を。』
おっさんはみるみる表情を絶望に変えていった
それがもう……快感で
「……ク、ロ……?」
「お前……その赤い瞳……まさかっ!!」
『おおっと、それ以上言うなよ?
言ったらその首飛んでくぜ?』
藍羅たちはまだ知らない
それを語るのはまだ早い
そして、それを語るのは俺じゃなくクロだ
クロが記憶を取り戻し真実を知るまでは、俺から真実を話すことはない
『これで意味が分かっただろ?
俺の存在を考慮してれば、そうだな……この人数の倍は備えておくべきだったなぁ?』
「まさか……本当にいたとはな……。」
『残念ながらな。
で、どうする?
大人しく五十嵐を引き渡すか?』
「……もう宮平組も引き返せねぇんでな。
いけっ!!」
さぁ、最終決戦の開幕だ


