ぶらほわバタフライ




「……いってぇ。」



「あぁ良い音した。」



「てめぇ……っ」





ふん



睨んだって怖くないし





「いつまでも笑ってた大輝が悪い。」



「なんで俺たちまで……。」





他の4人も殴られた箇所をさすっている




「文句なら大輝に言ってよね。」



「な、仲良いんすね……。」



「そんなことない。
まだ出会って間もないもの。
それに無理やりだしね。」



「俺はナオって言います。
一応下っ端のまとめ役やってます。
タメでいいんでよろしくお願いしますね。」





そう言ってニコッと笑ったその顔は、少し面影があった





「…………っ」





あなたもこんな風に笑ってたね





「クロ……さん?」





大丈夫



目的は忘れない



下を向くと不意に頭に何かが置かれた



それは温かくて、見上げると大輝の手だった





「クロは俺たちREDMOONの新たな仲間だ。
これから先、何があっても汚すことも消すこともなく……護りぬけ。」



「「おう!!!」」





どうしてか大輝の言葉が自然と胸に入ってきた



でも……私は望んではいけない





「なんで……」





私を仲間にすることだけは禁忌だ





「多分お嬢さんを気に入ったんだよ。
ウチのキングは。」





まだ殆どお互いのことを知らないのになぜ





「お前を気に入っただけじゃ理由にはなんねぇのか?」





ならない……なるはずない……





「僕らも大歓迎だしね〜。」



「別にええんとちゃうか?」



「……俺は関係ない。」





こんなにも温かい場所に



もしも自分の居場所があるのなら



目的を果たすまででいいから……その日まで一緒にいてもいいのだろうか



いけないことだって分かっているけれど、目の前に突き出された誘惑を手放すことが惜しかった



この胸の痛みならいくらでも耐える



だから……










「……よろしく、お願いします。」










永遠に忘れることのない思い出が欲しい