とりあえず頭を一度整理してみよう。
あの意地悪だけど可愛くて天使のような容姿をしている夢乃くんが不良、不良……。
やっぱり全然、今の夢乃くんと繋がらない!
私がグルグルと頭を抱えてる中、音弥くんがポケットからスマホを出して、どうやら電話のようだ。
席を外して音弥くんは電話に出る。
自動販売機が並んでる隅っこのほうで喋っていて店内の雑音で途切れ途切れだけど「うん、うん」と口調が優しく感じた。
……もしかして彼女さんとか?
そりゃ、いるよね。中身は違っても顔は生右京さまだし、声も身長も体格も申しぶんない。
音弥くんもきっと学校だと女の子にモテて大変だろうな……。
いや、でも夢乃くんと違って塩対応だろうし、話しかけたら絶対に「あ?」とすごい勢いで睨まれそうだから近づきたくてもできなそう。
「ねえ、ねえ、きみひとり?」
すると突然知らない人に声をかけられた。



