「ふーん。仁科さんってこういうのが好きなんだ」
甘い顔の夢乃くんの口元がゆるむ。なんだかバカにされてる気がしてムカついた。
「……だったらなんですか?」
そりゃ、健全な男子からしてみれば二次元の男の子と恋愛してるなんて考えられないのかもしれない。
すると夢乃くんは何故か私の隣の席へと腰掛けて頬杖をつく。
「俺さ、ずっと思ってたんだよね。仁科さんって俺に興味がないなって」
「は、はい?」
「ないでしょ、全然」
「まあ……」
その興味がなにを指すのか分からないけど、夢乃くんを取り巻く女の子たちを例に挙げるのなら私は夢乃くんどころか三次元の男の子にまったく興味がない。
だって右京さまは私が傷つくことは言わないし、私が選んだルートで私が望むようなセリフを言ってくれる。
だからリアルの男の子なんて……。
「仁科さん、俺の彼女にならない?」
「……へ?」



