夢乃くんにご注意ください



「なにこれ、めっちゃ可愛い……!」

アルバムをめくる中で夢乃くんが見つけたのは私の3歳くらいの写真。大きなソフトクリームを食べていて、口の周りや鼻にアイスが盛大についている。


「待ち受けにしたい」

「やめてください。夢乃くんの小さい頃のほうが可愛いでしょう?」

17歳でこのクオリティなら黄金期と言われる2、3歳の頃なんてもう天使みたいに可愛かっただろうな。


「うん。何回も拐われそうになった」

「え゛」

「だから昔は超過保護にされててその反動で不良になっちゃった」

「嘘つかないでください」

「えー嘘じゃないのに」

アルバムをひと通り見終わったあと、夢乃くんが再び本棚に手を伸ばしてあるものを発見した。


「やっぱりこういうの持ってるんだ」

それはオタク系のゲーム雑誌。ピンク色のふせんが付いているページには【恋する女子は眠れない】の特集が載っていて、もちろんそこには右京さまの姿。


「う、右京さまが載ってたから買っただけです」

むしろもっと特集してくれてもいいぐらいだ。

スマホゲームのキャラクターはなかなかグッズにもならないし、右京さまのグッズができたらコンプリートする勢いで買い占めるのに。