……絶対に色々と誤解をされた。
またアパートの住人に見つからないようにとりあえず夢乃くんを家の中へとあげる。
「どうぞ」
ふたり同時に靴を脱げるほどのスペースはないからまずは私から。
夢乃くんは物珍しそうにキョロキョロとしていて、うちの天井ってこんなに低かったっけ。
いや、夢乃くんの背が高すぎるんだ、きっと。
リビングに案内した私はすぐに麦茶を用意した。
「オシャレな紅茶とかなくてすいません」
「俺、麦茶好きだよ」
夢乃くんがうちのコップで麦茶を飲んでる……。
たったそれだけのことなのに、非現実の出来事のようにふわふわとした感覚になる。
自分の家なのになんだか落ち着かなくて私はいつの間にか正座をしていた。
「ゆ、夢乃くんの家に比べると狭いですよね」
沈黙が怖くて話を振る。
「でもなんだかうちよりも快適そう」
たしかに狭いぶん使うものは全て手の届く範囲に置いてあるし、使い勝手の悪さは感じたことがないけど。



