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そして週末。夢乃くんが私の家に来ることになった。
「瑠花」
駅前で待ち合わせをして夢乃くんは時間ピッタリに現れた。
……うわ。
ただでさえ目立つ夢乃くんが私服姿だとさらにキラキラオーラが増す。すれ違う人たちがみんな二度見、三度見をしていて「ヤバッ、イケメン!」とちょっとした人だかりに。
歩くだけでファンにさせてしまう夢乃くんの威力はやっぱりすごい。
「おーい、瑠花」
その人気っぷりに圧倒されていると、夢乃くんが私の顔の前で手を左右に振っていた。
「え、は、はい!」
「どうしたの?ぼんやりとして」
「いえ、べつに」
「立ったまま寝てるのかと思った。行こう」
夢乃くんはなんの躊躇もなく私の手を引いた。



