夢乃くんにご注意ください



「ぷ、なにその声!可愛すぎ……っ」

「ゆ、夢乃くんがいきなり……!」

すると先生にゴホンゴホンと咳ばらいをされて私は亀のように身体を小さくする。


「くすぐられるの苦手なんだ」

敬語だと罰ゲーム、敬語だと罰ゲーム。その言葉を暗示のように繰り返す。


そうだ。これが右京さまとの会話だと考えよう!

そしたらきっと答えは〝苦手に決まってるでしょ〟〝違うよ。ビックリしただけ〟〝もう!そんなことするとやり返すからね〟の三択。

よし、これならタメ口でいける。



「苦手じゃないよ。ビックリしただけ。やり返すからね」

緊張しすぎて全部の答えを盛り込んでしまった。しかもロボットのようなカタコトの日本語。


「ちょ、俺の腹筋破壊させる気!?」

夢乃くんは声が出ないように笑いを堪えていて、私は涙目になりながらまたロボットのような手つきでキーボードを打った。

そしたら夢乃くんがさらに肩を震わせていた。