夢乃くんにご注意ください



そんな私の願いも虚しく最後はパソコンの授業。

しかもこんな時に限って自由にふたり一組のペアを組むことになって、もちろん私は……。


「よろしくね、瑠花」

「………」

ああ、助けてください。神さま。

いや、助けてください。右京さま。


授業内容は各ペアごとに決められた議題を元にワードで文章を作成して、それをひとつにまとめて提出するというもの。


「ねえ、俺らの議題の社会問題ってなに?めちゃくちゃ難しくない?」

パソコンで調べながら文章を考えてもいいらしく、夢乃くんはさっそく単語を検索している。


「向こうは海の生き物だってよ。差がありすぎない?」

さっきから夢乃くんは文句ばかり。


私はというと社会問題よりもキーボードと睨めっこ。……実は授業の中で唯一苦手なのがパソコンだ。

授業内容よりも、まずパソコンがうまく扱えない。

……て、手書きじゃダメだろうか。


「ねえ、瑠花聞いてる?」

「ひゃっ……っ」

夢乃くんが脇腹をツンッとしてきて思わず変な声が。