「なにか隠してない?」
夢乃くんの視線が机の下へ。
「か、隠してません!」
「怪しいなあ」
「……っ」
こういう場合はどうやって回避すればいいのだろう。
恋愛ゲームにも自分が選んだ会話によって男の子とのストーリーが変化していく。
だいたい三つぐらいの会話の選択肢があって、私はもうゲームをやりすぎてパターンが読めているというか……。
これを言ったら相手がガッカリするとか、これを言ったら距離感のパロメーターが増量するとか。
でも私が得意なのはゲームだけ。
走って逃げる?それとも嘘をつく?
えっと、えっと……。
と、その時。夢乃くんがいきなり私の腕を掴んで上へと持ち上げる。
手には隠していたスマホ(ゲームは起動中)。
「ちょ、ちょっと……っ」
手を振りほどこうとしたけど夢乃くんの力が強すぎてビクともしない。しかも動揺した私は右京さまのボイスボタンをぽち……。
『瑠花、今日の夜は寝かさないからな』
しかもものすごく恥ずかしいセリフ……!!



