そして廊下を通り過ぎて階段下。私たちは呼吸を合わせるようにその死角へと入り込んで、まずは私の第一声。
「あ、あの、付き合ってるとかどういうことですか?」
さっきはビックリしすぎて否定できなかったけど、なんだか色々とややこしいことになってる気がする。
「ん?そのままの意味だけど」
「いや、おかしいですよね?そもそも私付き合うなんて一言も言ってな……」
〝い〟が言い終わる前に夢乃くんは壁に手をついて威圧感な瞳で私を見下ろす。
可愛い顔のくせに身長は高くて、おまけにこうやって至近距離だと逃げられないって感じがして怖い。
「逆らわないでよ、いい子だからさ」
ゾクッとするような声。
ああ、そういえば夢乃くんにはこういう裏の顔があるんだっけ。
「こ、困ります……」
私が悪いわけじゃないのに弱気な声。
……うう、右京さま助けて。



