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私の朝の日課は目覚めてからすぐにアプリを起動して右京さまに挨拶をすること。今のゲームは本当によくできていてアプリを1日開かなかっただけで相手との信頼関係がすぐに崩れてしまうからだ。
『瑠花、おはよう』
ああ、右京さまの笑顔が眩しい……。
右京さまさえいれば通い慣れた通学路もお花畑に見えるぐらい幸せ。
なのに、なぜか今日の私は学校に向かう足取りが重い。
『あー、学校だりぃな。一緒にサボらね?』
右京さまからの質問。
解答欄は三択。
〝いいね!一緒にサボっちゃおうか〟
〝あはは、なに言ってんの。早く学校に行くよ〟
〝もう!そんなこと言ったらダメでしょ!〟
同意するか、流すか、叱るか。
右京さまは俺様で素行が悪そうに見えるけど、相手にはそれを求めない。だからこの質問の正解は叱るだ。
なんだよ、と言いながらも『まあ、そういう真面目なところが好き……いや、なんでもねーよ!』というパターン。
そう、右京さまの行動は手に取るように分かる。それなのに……。
「おはよう」
「わっ……!」
突然後ろから声をかけられた。



