そしてハンバーガーを食べ終わって店を出ることになった。外はすっかり薄暗くなっていて学生たちより社会人の人のほうが多く見える。
「今日は久しぶりに桐人に会えて嬉しかった!
またこうしてたまには会いたいな」
ふわふわの髪の毛を揺らしながら、甘えるように夢乃くんを見つめる。
「……私ね、大丈夫なのって桐人や音弥ぐらいしかいないし、女の子の友達と遊ぶのも楽しいけど、こうして昔みたいになにも考えずに喋ったりしたいんだ」
彩芽ちゃんの言葉には所々引っ掛かる部分があったけど、やっぱり私はそこに踏み入ることはできない。
「……桐人、一緒に帰ろう。暗いし家まで送ってくれるよね?」
なぜかザワザワする私の心。
夢乃くんは少し考えて、でも口から出た言葉は……。
「音弥。瑠花のこと送ってあげて」
つまり夢乃くんは彩芽ちゃんと帰るということだ。
「は?なんで俺が……」
「頼む」
「……わかったよ」
音弥くんは面倒くさそうにため息をついたあと「行くぞ」と私を誘導するように歩きはじめた。



