夢乃くんにご注意ください



ふたりの間には立ち入れない〝なにか〟がある。
直感でそう感じた。


「ねえ、これからなにか食べにいかない?せっかく会えたんだし……桐人も行こうよ、ね?」

……あ、って思った。

この首を傾げる言い方の〝ね〟が夢乃くんと同じだったから。


それから私たちは駅前のファーストフード店に移動した。夕方ということもあり店内は学生たちでほぼ満席状態。

ちょうどタイミングよく窓際の四人がけの席が空いて、そこを素早く確保した。


「桐人と音弥はここに座ってて。私がみんなのぶん買ってくるから」

気遣いもできて、おまけにカバンから出したお財布もチェック柄で可愛い……って、そうじゃなくて!


「……私も行きます!」

ここは私の出番と言わんばかりに名乗りでた。