夢乃くんにご注意ください



なんだかんだ負けず嫌いの夢乃くんに火がついてしまったのか私の存在なんてすっかり忘れてふたりは楽しそう。

暇になった私は店内をウロウロして、ホームランの的に当たると貰える景品のケースの前で足を止めた。


中には野球部が欲しそうなグローブや球が置いてあったけど女の子向けの景品もあって、目が合ってしまったのはハムスターのシャーペン。

首がカタカタと左右に揺れていて、すごく可愛い……。

欲しいなあ、なんてガラスケースに張り付いていると「あれ、その制服って……」と後ろから声がした。


振り向くとそこにいたのはハムスターのシャーペンよりも可愛い、いや、比べ物にならないほどの美少女が立っていた。

お人形のように目がまん丸でまつ毛が長い。小顔だし、細いし、髪の毛もふわふわだし、なによりすごくいい匂いがする。


こんな女の子……見たことない。

うちの学校にも可愛い子はたくさんいるけど、ちょっと次元が違うというか、本当に同じ人間かと疑ってしまうぐらい。