「はぁ…お前はなんでそう、人の周りをうろつくの。ストーカー?キモいんだけど」


ガシガシと後頭部かいて、見るからにイラついているご様子。


って言うか、女子にキモいってひどいから!


「いや、たまたまだよぉ。隣だしこう言うこともあるよね…」


「何」


「へっ」


こちらをチラッと見て声を出した柏場に思わず変な声が出る。


「何かいいたくて話しかけてきたんだろ」


「えっ、あ、うんと…いつも食事そんな感じなの?」


「そーだけど」


「それじゃあ身体壊しちゃわない?」


「3年くらい風邪も引いてねぇから」


うっ、それはすごいけど、でもさすがに毎日カップラーメンなんて。柏場の親御さんはこれを許しているんだろうか。


「でも…」


「…チッ」


柏場がそう舌打ちをした瞬間────。


「あれ、優作?」


後ろから、そんな声が聞こえた。