*
そうだそうだ。なんでもっと早く気が付かなかったのだろうか。
勉強のお供って大事よね。
ウィーーンと開いた自動ドアの中に入ると、冷た過ぎる風が体を一気に冷やした。
うちの近所であるこのスーパーってなんでこんなにクーラー効いてるんだろう。
いくらなんでも寒すぎるよ。
薄手のカーディガンを羽織ってきて正解だった。買い物カゴを持って、お菓子コーナーへと急ぐ。
さっさと買って、お勉強頑張ろう。
とりあえず、数学は月曜日に先生にもう一度聞くとして。帰ったらまず…。
お菓子コーナーに着いて、お菓子を選びながら、家に帰ったらどの教科から先にやろうかって考えもチラつかせる。
ん〜〜。
あれ?
お菓子をコーナーの奥のコーナーに人影が見えて、なんとなく目線を向ける。
あれって…。