「ちょ、聞こえるよ?」


ミカったら…1言ったら10返って来るもんだからさすがにびっくりするよ…。


こんなの聞かれたらまたあの目に鋭く睨まれるに決まってる。


ミカは本人に聞こえそうな声でわざとらしく言ったけど、「寝てるからいいじゃん」なんて付け加えた。


「それよりさ、双葉!」

私の机にパンッと手を置いたミカがなんだか嬉しそうな顔でこっちを見ている。


「ん?」


「今日、お家行ってもいい?」


「え、今日?!」


今日って…流石に突然すぎるよ。


「そんなにびっくりする?って言うか、ちゃんとその連絡したよね?」


「へっ、」


携帯を見ろ、と言われて、カバンのポケットから取り出してアプリを開く。


「あら、ほんとや…」