イジワル男子の甘い声



「はぁ…会いたい」


自分でも驚くほど、重たい女な気がして、慌てて口を閉じる。


こんなこと、絶対メッセージでも電話でも言えない。


めんどくさいって思われたくないもん。


また、ネックレスの双葉チャームを握りしめる。


それでも…やっぱり…。



ギュッ──────


っ?!



「誰に会いたいって?」


「っ?!」


聞き覚え、いや、しっかり覚えてる大好きな声だった。


またしても幻聴か!
あの時は幻聴じゃなかったけど…今度こそ。


肩に乗る、重たい腕。
落ち着く、爽やかな香水の香り。


これ…。


「…ゆ、優?」


ゆっくり振り返ると、そこには私服でこちらをまっすぐ見てる、大好きな大好きな彼がいた。